アイデアのつくり方「60分で読めるけれど一生あなたを離さない本」という帯は本当だった。

社会人になって企画の仕事に就いていた頃、大変影響を受けた本をご紹介します。右も左も分からずにガムシャラだった私に、デザインの専門学校に通っていた友人が「学校ではこの本を皆買うように言われて、皆がバイブルのように扱っている」と絶賛して私にすすめてくれました。

この本には「60分で読めるけれど一生あなたを離さない本」という何ともすごいキャッチコピーの帯が付いていました。

出会ってから20数年経った今、この帯の言葉は本当だったと実感しています。

▼ 小さくて・・

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▼薄い本です(全102ページ)

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『アイデアのつくり方』(A technique for producing ideas)はジェームス.W.ヤング(James Webb Young)が著した書籍。
原著の初版は1940年に出版され、途中改訂はしたものの、数十年間売れ続けている知的発想法のロングセラーである。
日本語版は今井茂雄の翻訳で阪急コミュニケーションズから1988年に初版が発行されている。-wikipedia-

著者 ジェームス・W・ヤング

(1886-1973)アメリカ最大の広告代理店:トムブソン社の常任最高顧問、広告代理店業界では著名な方です。

著者のヤングは広告代理店の仕事を続ける中で新しいアイデアを継続的に生産し続ける必要があった。その生産方法を公式化して発表したのが本書である。ヤングによれば後者の才能は訓練で向上させることが可能である。-wikipedia-

著者は、次々と新しいアイデアを生み出さなければならなかった。だからこそ、アイデアを生み出す過程を「公式化」する必要がありました。

裏表紙に書かれた言葉です。

<アイデアをどうやって手に入れるか>という質問への回答がここにある。

この言葉もコンパクトながら、とても気になる表現ですよね。

この本の目次

☆()内は私の追記です。

日本の読者のみなさんに

まえがき

この考察をはじめたいきさつ

経験による公式

パレートの学説(大事な事を先にやれ)

心を訓練すること

既存の要素を組み合わせること

アイデアは新しい組み合わせである

心の消化過程

つねにそれを考えていること

最後の段階

二、三の追記

解説  竹内 均

訳者あとがき

最後の方の解説の方が読みやすくて面白い

表紙が可愛くて、薄い本です。文字も大きめで、確かにすぐ読めます。エッセンスが凝縮されている、そんな本です。

ただ、友人にすすめると「表紙が可愛いから簡単に読めるかと思ったら、意外と難しかった」とよく言われます。前半は表現がかたくてやや読みにくい感じの文章が続くためです。私もなんとか我慢して何度も繰返し読みました。ページ数は少ないので最初の方で諦めてしまわず、ぜひ最後まで読んでいただきたい。

久しぶりに本を開いてみたら、たくさん線や印がしてありました。分からないなりに一所懸命に理解しようとした痕跡を見て懐かしくなりました。

後ろの方に別の方が書かれた解説文が付いてます。こちらが断然読みやすいです。最初の方が分からない方は取り敢えず前に進み、この解説をしっかり読んでみてください。

印象に残った2つの考え方

当時私は、この部分を手帳にメモして持ち歩いていました。ことあるごとに見て、頭に入れようとしました。

アイデアの実際の生産は5つの段階を経由して行われる

1.データ集め
2.データの咀嚼
3.データの組み合わせ
4.ユーレカ(発見した!)の瞬間
5.アイデアのチェック  (本書71pより引用)

 

これを私なりに解釈して、こんな方法で情報を整理しています。

1.情報を思いっきり集める。
2.バラバラにする(最小単位にする)。
3.グループ化する。
4.グループ単位で順序を入れ替える(しっくりくる並び順にする)
5.ひらめきを待つ。

私の仕事の基本スタイルに

これがずっと仕事のスタイルの基本になっています。今の仕事は内容が多岐に渡っていて、油断すればごちゃとなりやすいのですが、この考え方がベースになっているので混乱しても整理できます。

たとえば仕事の書類

1.最小単位にクリアファイルでひと所に集める。
2.グループ化する。
3.グループ単位で並び替える。

といった具合です。

これを突き詰めれば「体系化」につながります。

また、メモでtodoを整理する時

1.とにかく箇条書きで思いっきり書き出しておく
2.グループ化して書き直す
3.グループ単位で並び替える(優先順位順など)

仕事で文章を書くときにもこの方法をベースにしています。

アイデア作成の基礎となる原理とは

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
既存の要素を新しい組み合わせに導く才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい(本書引用)

当時、この部分にも非常に驚きました。メモして手帳に入れていました。

アイデアを生み出す時というのは、全く新しい事がポッと思いつくのではなく、日ごろの地道な努力と作業の積み重ねにより見つけ出される新しい組み合わせです。

天才的な才能を持つ人でなくても、基本的な努力をすれば凡人でもアイデアを生み出すことができる。思いっきり地道な作業と努力を重ねて、あとはひらめきまで待ちなさいというのです。

才能だけじゃないと聞いてちょっと嬉しくなりました。当時の私にとってはかなり新鮮でした。そうか「アイデアを生み出すのは、意外と地道な作業と努力がほとんどで残り数パーセントがひらめき」なんだとハッとしました。

私が大いに影響を受けた、ぜひおすすめしたい一冊です。

 

▼英語版もあります。

▼デザインの本 Pickup

 

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